【−4】Last Shot


 <文章>  −2  <体験>  −2   <得点>  −4


 前に英字が化けてしまったことがあるので、著者には格好悪くて申し訳ないけれど念のため
題名を全角で表記させていただく。


 何だかちぐはぐな話でどうにもしっくりとこない。
 オーナーが「本当に、ここでいいんですか?」とまで何度も聞いていながら、事故物件で
あることを話していない。これは怪談から仕込んだ話なので本当かは知らないけれど、事故
物件は告知義務があるのでは。そこまで気にするなら説明するだろう。
 そして、最初の怪異、カーペットが剥がされている、というのは物理的な現象であり、
かなり強烈な部類である。第一にこれは霊感が無くたって見れば判る。
 そこまでの怪異に遭遇しながら、「霊感がある」という語り手はちゃんとした姿を見ることも
ない。
 なのに、最後に携帯で写真を撮ったら、これも「霊感のない」著者ですらはっきり判る程に
霊が写っている。
 こいつは語り手を避けてでもいたのだろうか。そのわりにはちょこちょことちょっかいは出して
いたようだけれど。
 前半の幼少期の話はもうほとんど定番と言えるネタなので、今更感が強い。しかも先に
書いたように、だとしたら現在は相当に力が落ちてしまったのだろうか。本人が言っているだけ
なのか。


 文章はやはり長い。その上説明が時折判らなくなる。かなり厳しい。
 冒頭やたら霊感があるない、という話になっている上に店長に霊感がある、という文章が
重なってしまっている。


 実は「郵便受取代行業」というの職業がどういうものか皆目見当が付かないのだけど、まあ
これは内容に関係がないからどうでも良いか。