2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

【−6】白い糸

<文章> −3 <体験> −3 <得点> −6 ま、まさか。この文体は‥‥。 やはり前回の話は単に体験者が要領良く語ってくれただけだったのか。 冒頭、わざわざ否定形で勿体をつける意味は何なのか。 こういった業務内容の説明などを改行も無しに読まされてもさ…

【−2】ありがとう

<文章> 0 <体験> −2 <得点> −2 情感のある文章・内容で嫌いではない。 しかし、単なる偶然、を否定できないのも事実である。事実だけ言えば猫を見かけてそれを 追っていったら動物慰霊碑に着いた、というだけの話であってそこに不思議なことは全く…

【−6】毛うどん

<文章> +2 <体験> +2 <人間> −10 <得点> −6 「超」怖い話的、ではあるのだけれど、私には「東京伝説」であるとしか思えない。 よって怪談としては残念ながら評価することができない。 文章は巧く引き込まれたし内容も胃にどっぷりと黒いもの…

【+2】旅立ちの朝

<文章> +1 <体験> +1 <得点> +2 面白い。 ただ、この評価はあくまでも「実話怪談」としてのもの。 霊でなくとも「怪異」であれば怪談だと思うし、それが怖くなければならない、という ものでもない。 ただ、あくまでもこれは本当にこういう体験…

【0】同居していた

<文章> −1 <体験> +1 <得点> 0 上にあるものを全て落とす、まで強力なポルターガイストは怪談レベル(映画では なく)ではあまり聞いたことがないし、その事件を頂点としてドップラー効果のように 現象に満ち引きがあって結局消えてしまう、という…

【−6】rip

<文章> −3 <体験> −3 <得点> −6 いろいろな人がたくさん乗っている車内にリップが落ちていても、それは怪と 言えない。一人暮らしで女の子を乗せたこともない男の車に落ちていたら充分怪に なり得る資格はあるが(それでも怪と断定するにはそれなり…

【+2】品定め

<文章> +1 <体験> +1 <得点> +2 金縛りものも良くあるけれど、霊から駄目出しされた話は聞いたことがない。 一体何が駄目だったのだろう。 文章も過不足無く、情景をよく想像させてくれる。

【−3】座る爺

<文章> −1 <体験> 0 <力点> −2 <得点> −3 この場は、あくまでも「怪」を語るところであると思っている。だから「怪」を 否定する、というスタンスはあり得ない。だったら最初から参加しなければ良いのだから。 しかし、それ以外の要素については…

【−4】SAKURA

<文章> −1 <体験> −3 <得点> −4 雑誌の恐怖特集で書かれているエピソードを読んでいるような印象を受けた。 「げぇっ」というような時代がかった表現を含めて。体験者の台詞一つ一つがいかにも ステレオタイプで特定の人間が「語った」ように思えな…

【−6】オレンジ色のトレーナー

<文章> −3 <体験> −3 <得点> −6 著者の恐怖感、という感情が薄れるのに要する日数が3日である、ということが確認できた 作品。 夜道で街灯の下人間を見て目を離したらいなくなっていた。これでは単に立ち去った、という 可能性は否定できず、それ…

【0】カミ 二題

<文章> −1 <体験> +1 <得点> 0 書籍にする段階で何らかの都合により二作品をまとめて、というのなら判るが、こうした 一作品毎の評価によるチャンピオンシップではそれぞれに余程の関連性でもなければ、 こうしたセットは望ましい形ではない。内容…

【−2】視線の先

<文章> −3 <体験> +1 <得点> −2 最初は単にまた稚拙な文章の投稿か、と思ったけれど、どうもそうではない。 偶然出来が良い、という可能性も残るものの、体験者の語りは要を得ている上に 内容をしっかりと理解しながら読んでみると結構怖い。しか…

【+2】祭囃子

<文章> 0 <体験> +2 <得点> +2 異世界に通じてしまう話は好きなのでまず惹かれてしまうのだけれど、これはさらに 複雑な構成となっており興味深い。しかもちゃんと怪談らしいオチも付いて。 祭を見つけた、と言われてそれに一緒に行くことになる…

【−4】工場の女の子

<文章> −2 <体験> −2 <得点> −4 このチャンピオンシップに参加している(書く、読むetc.)ほとんどの人にとって、 怪異が夜昼問わないのは最早全く驚くべきことではない。 そこで慌て驚かれても、何を今更、と感じ白けるだけである。 ブログや掲示…

【0】狐の嫁入り

<文章> −1 <体験> +1 <得点> 0 不思議な体験である。 ただ、説明によると雨の降っていた部分には雲があったようだから、正確には「狐の嫁入り」 ではない。 この作品で気になるのは、まずバスを降りてすぐに後部座席の女性に気がつく点。 これは描…

【0】何だかたくさんいるらしい

<文章> −1 <体験> +1 <得点> 0 嫌な存在だ。 私が体験者なら即刻引っ越してしまうだろう。体験者がまだのんびり構えているのが 不思議な位。 文章がこなれていないのが残念。 一番肝となる部分が説明口調になってしまっている上に「のである」を繰…

【−3】パチンコ屋怪談

<文章> −2 <体験> −1 <得点> −3 「あー、またこの手の話か」。 これがこの話全体の印象である。体験者がそう思っているものは読者もそう感じるわけで、 それを自覚して作品を問う以上、そうした通念を覆すに足る事件なり展開なりがあって しかるべ…

【−4】粘着テープ

<文章> −2 <体験> −2 <得点> −4 東京伝説と怪談が混ざり合ったなかなかに怖い話である。 だが、幾つかの点でどうにも腑に落ちず、話にうまく入っていけない。 まずは玄関のインターフォン。 部屋のモニタ−で男と郵便受けが同時に映っている。しかも…

【−1】隙間

<文章> 0 <体験> −2 <情感> +1 <得点> −1 悲しいけれど、ちょっと心温まる話でもある。 だが、いかんせんこの手のペットが家族の元に‥‥、という話はもう数え切れぬ程 ある。 そうした中で単に隙間を空ける、という現象だけではあまりに弱い。 …

【+1】昭和の景色

<文章> −1 <体験> +1 <趣味> +1 <得点> +1 個人的には好きなタイプの作品。勝手ながらそれだけで+1。 ただ、折角そのような不思議な情景を見ていながら、その一番肝となる部分の 描写が淡泊すぎるように思う。果たして昔のまま見えているの…

【−3】質問

<文章> −2 <体験> −1 <得点> −3 いきなり「死にたくないの」と問いかけられる。これは怖い体験だ。 ただ、死にたくないか、と問うからにはもともとその逆の前提がないと おかしなわけで、あまりに唐突な感がある。 しかもそれに否定で答えてしまっ…

【−6】邪魔をする黒電話

<文章> 0 <体験> −3 <その他> −3 <得点> −6 これがいたずら電話もしくは故障などのトラブルではない、と考える方がむしろ難しい、 厳しい言い方をすれば。 夜中の学校、というシチュエーションは体験者をびびらせるには充分であったとしても、 …

【0】アビス

<文章> −1 <体験> +1 <得点> 0 「アビス」と聞くとどうも某映画ばかりが浮かんで、名を聞いたことはあるものの どんな姿なのか想像できない。ごく簡単にでも説明があるとより情景が浮かび易く なっただろう。 また、目をつぶっている、という表現…

【−4】サッカー

<文章> −2 <体験> −2 <得点> −4 頭をボールと間違える、という話はもう常識、とすら言える程に接してきた。 そのほとんどが夜の闇で見間違えた、ということになっている。 ここでは薄暗いとは言いながら朝(明け方)、ボールがあることに気付きそれ…

【−1】ぐるぐる

<文章> −1 <体験> 0 <得点> −1 題名によって途中まで読むとオチが何となく読めてしまう。 肝となる文章をいちいち会話にするのも、むしろそれによってリズムが乱れる。 怪異は不気味ながら目新しい、というレベルではなかった。

【−1】訪中

<文章> −2 <体験> +1 <得点> −1 コミカルな内容に方言もマッチして、何とも言えない味がある。 これはトンデモさんか、と思わせておいて一行でひっくり返してしまうのも 見事。 ただ、表現に何とも稚拙な部分が多々見受けられ、それが残念ながら興…

【−2】クーラーの効いた部屋

<文章> −2 <体験> 0 <得点> −2 叙述トリックによって印象をより強烈なものにしていく、それは実話怪談に おいても否定されるべきではない、と思う。 しかし、それにも限度がある。 ここで「誰だったか思い出せない」という記憶があるとは思えないか…

【−6】いきなり大声

<文章> −3 <体験> −3 <得点> −6 これは自分の心の内面との戦いである、としか思えない。 自分の嫌いな人間を一番良く知っているのは自分自身だから。 文章も読者(他人)に読んでもらうことを意識したものであるとは 思い難い。

【−1】川原

<文章> −2 <体験> +1 <得点> −1 何十匹もの猫に囲まれたら、それは怖ろしいだろう。 ただ、その理由が拾った覚えのない猫の頭の骨、とされてしまうと狐(猫?)に つままれてしまう。 事実そうだったのかもしれないけれど、一つの作品として鑑賞し…

【−6】立春

<文章> −3 <体験> 0 <その他>−3 <得点> −6 鬼を轢いてしまって気にしないでいられる、というのがまず理解できない。 声が驚いていても結局家にまっすぐ帰っていることからするとそれ程の 衝撃ではなかったのだろう。 しかも橋の上で鬼が走り回る…