【−6】わやわやわや
<文章> −3 <体験> −3 <得点> −6
前回大会で比較的一発怪談の評価が高かったせいか、今回挑戦者が急増している。
しかもレベルが圧倒的に落ちながら。
それは当然かもしれない。一発怪談を出来るようなネタも書ける人材も限られており、
そのかなりは前回応募されてしまった、とも考えられる。いつでも誰でもこのジャンルを
出来るものではない。というよりむしろ千載一遇のチャンスを一期一会の精神で捕まえない
限り成立しないものではないだろうか。
この作品でもとても一発怪談としては耐えられない。
否、怪談としてもこのままでは耐えるレベルではない。
どうにか最大限好意的な解釈をすると、寝ている時何か複数の「人の声」がする。
それで目を覚ますと自分の周りにはたくさんのペットだけがいて人間は誰もいない。
そう取れなくもない。
が、それも目一杯の努力と相当量の推測を重ねた結果その可能性がちょっと感じられた
だけで、普通に読めば周りにペットが集まっていてうるさく目が覚めてしまった、
ただそれだけである。
文章もショートショートにしたことでその説明力不足が一層露わになっただけで
ここに指摘する気力も起きない程最初から最後まで全ての文章が「ダメ」だ。