【+2】肝だめし


 <文章> +1  <体験> +1   <得点> +2


 途中までは典型的な恐怖スポット怪談展開なので食傷気味な気持ちで読み進めた。
 全員の病気も寒かったらしいから確かに風邪もあり得るし、結局「見える」人が
一人で騒いでいただけだったので。
 ただ、オチの話はなかなか凄い。ほんの少しだけ誰かにいたずらされたのでは、
という思いもちらと脳の端の方よぎりはするものの、ここは体験を信じよう。
 また、都市伝説とは違って見える人も復帰しているし、その彼の言葉もきちんと
拾えているので違和感は払拭できた。


 語り手以外の会話を『』で囲むのは何だかそれが特別なものに思えてしまうので
個人的には嫌。用法としても正しいものではないだろう。