【+1】避難訓練


 <文章> −1  <体験> +2   <得点> +1


 嫌な体験だ。


 怪異としては強烈なインパクトもあり、その描写も丁寧である。
 ただ、丁寧すぎて説明が多く、それで長くなってしまっている印象も受ける。
例えば「島田先生とは理恵さんのことだ」や「松尾の席から最も遠い前側、
黒板のある方の入り口から」などのように。
 そのあたりをもっと整理すれば恐さが増すように思う。現在では文章の中に
恐怖が埋もれてしまっている。


 また、最後に何故病名の説明をするのか判らない。これも怪談とは逆の
ベクトルに印象を引っ張ってしまっているのでは。